「いち、誕生日おめでとう!」
「と言っても、生まれた日はわからないから、わたしが勝手に今日に決めたんだけどね。」
ぼくは主(あるじ)のところに来るまでは、とある保護団体にいました。
ある日、その保護団体が主催する「譲渡会」に主がやってきて、ぼくを引き取ることを決めたそうです。
「いちはわたしが見てたの気付いてなかったと思うけどね。」
え~…よくおぼえてないや。
「いちがうちに来たとき、ひどかったんだよ。」

「耳が痒くてかいちゃうから、耳の先には毛が無かったし、

皮膚も荒れてたし、

手も足も

お尻や太もも、

いろんなところの皮膚が赤かったり毛が薄かったり…。」
主はぼくのことを「びょうきのこ」だと思いながらも引き取ったそうです。
「もう7ヶ月になってたし、見た目ボロボロだったし、今後引き取り手があるか心配になったよ。」
ぼくは2013年5月23日に主のもとに引き取られました。
「もらったワクチン証明書で10月生まれだっていうのはわかるんだけど、日にちがわからなかったから、うちにきた23日を取って、10月23日を誕生日にしたよ。」
ほんとうは「いち=1」で10月1日も考えていたそうですが、予約を忘れててケーキが間に合わなかったという理由で、やめたそうです。
なんじゃそりゃー!!!
まぁいいですけどね。
「看板犬になって欲しかったから、でもこんなんじゃお客さんに見せられないな、て。」
主はぼくを獣医さんに連れて行って、治療と手入れをしながら、毎日ぼくの体のあちこちの様子を観察しながら写真に撮っていたそうです。
「でもね~。いちは初めてカラーを着けたときも全然気にした様子がなくて、平気でごはんガツガツ食べてたし、そのままグーグー寝てたよ!図太かったよ。」

「で、寝顔は最初から怖かったよ…」
そんなことい言われても…ぼく寝てるからわかんないー。
「まぁ、今じゃすっかり耳の毛も生えて

皮膚もきれいになって

手も足も

お尻も太ももも

しっかり毛が生えて皮膚も透けて見えなくなったけどね。」
「大きくなったね~。まぁ、うちに来た時もそこそこ育ってたけどね。」
「あ、あと、座り方がおっさんみたいになたね。」

おっさん…!?
一歳の「ぴちぴちのわかもの」にたいしてひどいっっ!
テーマ:ワンコ日記
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